(ブルームバーグ) — セールスフォース社は、製薬業界へのソフトウェア販売で競争が激化する中、元パートナーのヴィーバ・システムズ社から複数の大規模顧客を奪うと発表した。
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Salesforceの業界特化ソフトウェアライン担当エグゼクティブバイスプレジデントのジェフ・アマン氏によると、「トップ3の世界的製薬リーダー」を含む40社以上の顧客が、間もなく発売されるSalesforceのライフサイエンス製品を使用する契約を結んでいるという。そうした顧客の中にはVeevaから乗り換える人もいる、と同氏は付け加えた。
ウィリアム・ブレアのアナリスト、ディラン・ベッカー氏は11月のメモで、医薬品に焦点を当てた顧客関係管理ソフトウェアでは、Veevaが80%以上の市場シェアを誇る「しっかりとした既存企業」であると書いている。 1月終了年度に推定年間収益27億2000万ドルを生み出す同社は、医薬品開発の追跡やデータ分析のためのツールも製造している。
Veeva の顧客関係管理製品は、歴史的に Salesforce のプラットフォーム上に構築されてきました。両社は2007年に一種の不可侵条約を締結しており、これによりVeevaは大手同業他社との競争なしに繁栄することができた。 2022 年後半、Veeva は契約を終了すると発表しました。これにより、同社はより広範なアプリケーション スイートを構築できるようになります。
これにより、Salesforce は競合製品を開発し、顧客を引き抜き始めました。 「Veeva が独自の道を歩む決断を下したとき、多くの顧客が当社を訪れ、『辞めたくない』と言いました」と Salesforce の Amann 氏は語ります。
ヴィーバの株価は火曜日に最大4.7%下落した。セールスフォースの株価はほぼ変わらず。
顧客管理ソフトウェアのトップメーカーであるセールスフォースは近年、収益の伸びが鈍化している。同社は拡大を目指して最近、AIエージェントの提供を開始し、データ統合製品を強調している。ライフサイエンスは、Salesforce の中心製品がまだ飽和していない稀な業界です。 Salesforceは決算会見で、新製品は直近四半期に締結された最大規模の契約の一部に含まれたと述べた。
サンフランシスコに本拠を置く同社は現在、9月にデビューする予定のライフサイエンス製品に向けて「非常に積極的な割合」で開発チームに人員を配置しているとアマン氏は語った。同社はこの製品の使用に向けて多くの大手製薬会社と「活発な協議を行っている」と同氏は述べた。
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