AIコンピューティングの需要が予測を後押しし、マイクロンが急上昇

AIコンピューティングの需要が予測を後押しし、マイクロンが急上昇


(ブルームバーグ) – 米コンピューター用メモリーチップ最大手メーカー、マイクロン・テクノロジーは、人工知能(AI)機器の需要に支えられ、予想外に好調な売上高と利益の見通しを発表し、取引終盤に株価が急伸した。

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同社は水曜日の声明で、第1四半期の売上高は約87億ドルになると発表。アナリストの平均予想は83億2000万ドル。1株当たり利益は、特定項目を除いた場合、1.52ドルと予想されていたが、1.74ドル程度になる見込み。

この明るい見通しは、マイクロンが AI 支出の急増から恩恵を受けていることを示す最新の兆候だ。高帯域幅メモリと呼ばれるタイプの製品の注文は、同社や他のチップメーカーにとって新たな収益源となっている。この技術は、膨大な情報へのより迅速なアクセスを提供することで、AI システムの開発に役立つ。

需要が供給を上回っているため、マイクロンは価格を引き上げ、長期保証契約を確保している。同社は水曜日、2024年と2025年分の製品はすでに完売していると発表した。

発表後の時間外取引で同社の株価は約14%上昇した。今年12%上昇していたマイクロンの株価は、ニューヨークの通常取引で95.77ドルで取引を終えた。

マイクロンの会計年度第4四半期の結果も予想を大きく上回った。8月29日までの同四半期の収益は93%増の77億5000万ドル。特定の項目を除いた利益は1株当たり1.18ドル。アナリストは平均して1株当たり1.12ドルの利益と76億6000万ドルの収益を予想していた。

マイクロンの事業担当執行副社長マニッシュ・バティア氏はインタビューで、同社はより高度なメモリを大量に安定的に提供できる最初のチップメーカーであるため、優位に立っていると語った。企業がAIソフトウェアとハ​​ードウェアの強化を競い合い、その過程でメモリの使用量も増やしている中、マイクロンは有利な立場にあると同氏は語った。

同社はまた、メモリの二大市場であるパソコンとスマートフォンの需要減速から脱却しつつある。マイクロンによると、デバイスの出荷台数は再び増加している。これらのデバイスは、正常に動作するためにより多くのメモリチップを必要とするAI機能を搭載することが増え、さらなる利益をもたらすだろうとバティア氏は述べた。

マイクロンは、一時的に情報を保持し、エヌビディアやインテルなどの企業のプロセッサーと連動するタイプのチップであるダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)を製造している。同社はまた、データセンターのコンピューターからスマートフォンまであらゆるものの中に情報を保存する半導体であるNANDフラッシュメモリも製造している。

「AIの旺盛な需要が、当社のデータセンターDRAM製品の力強い成長を牽引した」とサンジェイ・メロトラ最高経営責任者(CEO)は声明で述べた。「当社は、マイクロンの歴史上最も競争力のある立場で2025年度を迎えることになる」

同社は、デバイス業界の厳しい好況と不況のサイクルを生き延びた数少ない企業のひとつだ。こうした需要の変動により、安定した利益の維持は困難だったが、同社は最近の不況から抜け出している。この半導体メーカーは、メモリ市場で韓国のサムスン電子やSKハイニックスと競合している。

(第 7 段落から幹部のコメントを更新します。)

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