ジェスリン・ラー著
シンガポール(ロイター) – ロシアと石油輸出国機構(OPEC)加盟国からの供給が逼迫したことを受けて水曜日の原油価格は上昇したが、米国の求人数が予想外に増加したことを示すデータは経済活動の拡大とそれに伴う石油需要の増加を示した。
ブレント原油は0730GMT時点で37セント(0.5%)高の1バレル=77.42ドルとなった。米国ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は44セント(0.6%)上昇し、74.69ドルとなった。
ロイター調査によると、石油輸出国機構の原油生産量は2カ月増加したが、12月は減少した。アラブ首長国連邦での田畑整備は、ナイジェリアの生産量増加とグループ内の他の地域での増加を相殺した。
ブルームバーグがエネルギー省の話として報じたところによると、12月のロシアの原油生産量は日量平均897万1000バレルで、同国の目標を下回った。
経済面では、米国では11月に求人数が増加し、解雇数は少なかったが、一方で労働者は辞めたがらなかったことが求人・離職調査で示された。
IGの市場ストラテジスト、イェップ・ジュン・ロン氏は「堅調な米経済指標は米経済と石油需要の見通しを引き続き強化しており、予想を上回る原油在庫の減少にもさらに支えられている」と述べた。
イェップ氏は「昨年10月以来、狭いレンジ内での取引が長く続いたが、現時点では売り圧力は尽き、緩やかな回復への道が開かれた可能性がある」と述べた。
市場関係者が火曜日の米国石油協会の統計を引用して伝えたところによると、米国の原油在庫は先週減少したが、燃料在庫は増加した。
今後、アナリストらは、OPEC非加盟国の増産もあり、今年の原油価格は平均して2024年から下落すると予想している。
フィッチ・グループの一部門であるBMIは顧客向けノートで、「ブレント原油は2024年の平均80ドル/バレルから、2025年の平均1バレル=76ドルとの予想を維持する」と述べた。
「弱気の見方は当社のファンダメンタルズデータ予測によって導かれており、今年は供給の伸びが日量48万5,000バレルの需要の伸びを上回り、供給過剰になることを示している。」
(東京ではKatya Golubkova、シンガポールではJeslyn Lerhが報告;Christopher Cushing、Kirsten Donovanが編集)
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