(ブルームバーグ): 世界最大の米国債保有外国人2社は、大統領選挙前に反発し、第3・四半期に山積みの米国債を積み下ろした。
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米国財務省が月曜日に発表したデータによると、日本の投資家は9月30日までの3か月間で記録的な619億ドルの証券を売却した。同期間に中国のファンドは513億ドルを資金流出したが、これは史上2番目に大きい額である。
共和党が議会とホワイトハウスの両院を制する前の9月中旬、米国債の収益率は2年半ぶりの高水準に達した。その後、ドナルド・トランプ次期大統領の低税・高関税政策がインフレを加速させるとの懸念から、同証券はその水準から4%近く下落した。
みずほ証券のチーフ日本デスクストラテジスト、大森翔樹氏は「これは日本での米大統領選を控えた銀行と年金売りのカクテルだ。トランプ勝利のリスクと米国債利回り上昇期待が債券に対するセンチメントを傷つけた」と述べた。東京。 「地政学リスクが深刻な懸念となっていた中国ではなおさらで、投資家も米国債を手放すことに拍車をかけている」と述べた。
日本の売りは、財務省が総額5兆5300億円(359億ドル)の円を買うためにドルを売った7月11日と12日の外国為替市場への介入によって部分的に増幅された可能性がある。
中国による保管口座の使用により売上にも偏りが生じた可能性がある。アジア諸国のこうした口座の本拠地とみられているベルギーのファンドは、9月に過去最高となる202億ドルの米国債を購入した。
日本と中国は依然としてそれぞれ1兆0200億ドルと7310億ドル相当の米国債を保有しており、米国債券市場に対する影響力が浮き彫りになっている。
トランプ氏の米財務長官人事をめぐる不確実性も、経済の回復力に直面して連邦準備理事会(FRB)の利下げ賭けが薄れることに加え、米国利回りへの上昇圧力を強めている。
ATグローバルの首席アナリスト、ニック・トゥイデール氏は「われわれが織り込み始めたすべてのことを確認している。トランプ大統領がインフレ政策や関税を発動する可能性が高く、それは中国と日本からの国債売却の増加につながるだけだ」と述べた。シドニーのマーケット。 「これらは中国と日本による優れた防衛策であり、おそらくそれは今後も続くだろう。」
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