中国株は景気刺激策の余韻で急騰、ドルは金利見通しで下落

中国株は景気刺激策の余韻で急騰、ドルは金利見通しで下落


ケビン・バックランド

[東京 28日 ロイター] – 中国株は水曜日に急伸し、地域市場を押し上げるとともに、刺激策による世界的な上昇を支え、リスクに敏感な通貨も支えた。一方、ブレント原油は3週間ぶりの高値付近で推移した。

昨夜の米国のマクロ経済指標が弱かったことから、連邦準備制度理事会(FRB)の次回会合で2度目の超大型利下げが実施される可能性が高まり、ドルは下落した。一方、金は史上最高値を更新した。

中国本土の優良株は、前日の4.3%上昇に続き、0230 GMT時点で3.1%上昇した。香港のハンセン指数は2.2%上昇し、火曜日の4.1%上昇にさらに寄与した。

中国株の好調なスタートは他の地域指数を活気づけ、台湾のベンチマークは1.3%上昇し、韓国のKOSPIは0.1%上昇した。

MSCIの日本を除くアジア太平洋株の最も広範な指数は1%上昇した。

日本の日経平均株価は、伝統的な安全通貨である円の下落に支えられ、序盤の弱さを払拭し、0.3%上昇した。

中国人民銀行は火曜日に幅広い金融緩和策を発表し、水曜日には銀行への中期貸出金利を引き下げた。パンデミック以降最大となる北京の広範囲な景気刺激策には、中国の株式市場を押し上げる措置や不振の不動産セクターへの支援も含まれている。

「アジアでは依然として中国に重点が置かれている」とUBSのアナリストは顧客向けメモに記した。

「この上昇が続くかどうかについては依然として激しい議論が続いているが、デスクでは投資家がまず買い/空売りカバーを選び、後で質問する傾向にあるとみている。」

円はドル全般の弱さを受けて前日の上昇から反転し、約0.17%下落して1ドル143.47円となった。

ユーロは一時1.1194ドルまで上昇し、1カ月ぶりに1.11915ドルまで上昇した。

ポンドは1.3417ドルまで上昇し、先には2022年3月以来の高値1.3430ドルに達した。

昨晩発表されたデータによると、米国の消費者信頼感指数は、上方修正された8月の105.6から、今月は予想外に98.7に低下した。この低下幅は、2021年8月以来最大となった。

CMEグループのFedWatchツールによると、11月の会合で連邦準備制度理事会(FRB)がさらに50ベーシスポイントの利下げを行う確率は、前日の53%から60.4%に上昇した。

一方、オーストラリアドルは当初、昨年2月以来の高値となる0.6908ドルまで上昇したが、月間インフレ率が若干鈍化したことを受けて0.68915ドルまで下落し、豪準備銀行による早期利下げにつながる可能性が出てきた。

IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「インフレの基調指標の低下は予想外であり、歓迎すべき驚きだ」と述べた。

シカモア氏は、来月の四半期物価データでもこの冷え込みが再現されれば、「豪準備銀行はハト派に転じる」ことになり、12月に0.25ポイントの利下げにつながるだろうと付け加えた。

金は0.2%上昇して1オンス当たり2,662.50ドルとなり、先には2,665.10ドルで新たな最高値を記録した。

ブレント原油先物は19セント下落して1バレル74.98ドルとなったが、9月3日以来の高値である火曜日の75.87ドルに近い水準を維持した。

米ウエスト・テキサス・インターミディエイト原油は22セント下落し、1バレル71.3​​4ドルとなった。

(ケビン・バックランド記者による報告、シュリ・ナヴァラトナム記者による編集)



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