(ブルームバーグ) — ドル高と中国の持続的なドル安が地域のリスク選好度を圧迫し、木曜日のアジア株は下落した。円安に伴い日本株も上昇した。
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中国と台湾の株価は下落したが、韓国とオーストラリアの株価は若干上昇した。悪天候の兆候にもかかわらず市場は開いたままであったため、香港株は出来高が薄い中下落した。ドル指数は0.2%近く上昇して2年ぶりの高値を付け、アジアの取引では米10年国債利回りが3日続伸した。米国株先物はほぼ変わらず。
投資家がドナルド・トランプ次期大統領が提案した関税政策が地域の成長に及ぼす影響を評価する中、ドルの高騰が地域通貨を圧迫する中、米大統領選以来、この地域の資産は下落している。 MSCIのアジア株ベンチマークは4月以来最悪の週のペースで推移している一方、ブルームバーグのアジア通貨指標は今週これまでに1%以上下落している。
IGアジアのストラテジスト、ジュン・ロン・イェップ氏は、「米ドル高がこの地域の株式にとって重要なオーバーハングとなる可能性が高い」と述べた。
トランプ氏の勝利後、投資家が同分野の見通しを引き続き検討する中、同地域の半導体メーカーの株価は下落した。 MSCIゲージの主要構成要素である台湾積体電路製造は最大1%下落した。韓国の半導体メーカーSKハイニックスは6.1%も下落した。
バークレイズのアジアクロスアセット戦略部門責任者、カーンハリ・シン氏はブルームバーグテレビで、先週の立法会議で政策当局者らが刺激策は成長の大幅な再加速を目指すものではないだろうという兆候を示したことを考慮すると、中国株はレンジ内で推移する可能性があると述べた。
シン氏は「中国の財政刺激策は積極的なものではなく、事後的なものになる可能性があるため、これは重要だ」と述べた。 「広範なドル高というテーマが、為替や株式全体にわたってこの地域のリスクを引き起こしている。」
米国の消費者物価統計は、年率換算の3カ月コア金利が上昇したものの、総合ベースでは予想と一致した。全体として、この数字はFRBが12月中旬に利下げする可能性を裏付けるもので、スワップトレーダーらはその可能性を水曜日初めの約56%から約80%に高めている。
微妙な統計を受けて短期債利回りは低下し、2年債利回りは5ベーシスポイント低下の4.29%となった。木曜日のアジアの取引では、米国債利回りがカーブ全体で若干上昇した。
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