マーニャ・サイニ著
[ロイター] – ウェルズ・ファーゴのアナリストらは金曜の顧客向けノートで、ウォール街の金融機関の利益が急増するにつれ、シティグループの株価は今後3年間で2倍になる可能性があり、証券会社が大型株の銀行セクターで最も選ぶ銘柄として挙げていると述べた。
CEOのジェーン・フレイザー氏は2024年に銀行の業績を改善し、コストを削減し、広大な事業を簡素化するための抜本的な見直しを実施した。再建の一環としてシティは2026年までに2万人の人員削減を計画している。
シティの雄マイク・メイヨ氏は「シティが数年にわたる価値破壊から価値創造に転じることの重要性は、持続的な株価のアウトパフォームをもたらす最大の原動力の一つであるとわれわれは考えている」と述べた。
景気後退を除くほぼどのようなシナリオでも、シティは証券会社の「有力な候補」だ。ウェルズ・ファーゴは「オーバーウエート」格付けを維持したまま、目標株価を95ドルから110ドルに引き上げた。
シティの株価は午前の取引で1.2%上昇し70.78ドルとなった。
米国第3位の金融業者は現在、フレイザー社の官僚主義を削減し利益を拡大する広範な取り組みの一環として、新たな組織構造の下で運営している。
アナリストらは2024年が同行にとって移行の年だとし、今回の人事は効率性を高める転換点となると述べた。
これとは別に、デービッド・コンラッド氏率いるKBWのアナリストらもシティの目標株価を82ドルから85ドルに引き上げ、これが2025年の「最有力候補」の1つであるとしている。
同銀行は資本市場活動の活発化から恩恵を受ける可能性があり、同業他社と比較して割安な評価額は投資家にとって魅力的な機会となる可能性があると証券会社は述べた。
LSEGのデータによると、シティの株価純資産倍率は0.69倍で、株式評価の一般的な指標となっている。これと比較すると、JPモルガン・チェースの2.08倍、バンク・オブ・アメリカの1.25倍となっている。
通常、比率が 1 を下回る場合は、株価が過小評価されていることを示します。
同行は1月中旬に第4四半期および通期決算を報告する予定で、2025年に成長するウェルスや投資銀行業務などの主要事業に関する幹部のコメントに注目が集まっている。
(バンガロールにてマーニャ・サイニとニケット・ニシャントによる報告;シュリラージ・カルヴィラによる編集)
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